香港滞在中にパスポートを紛失した場合の対応方法

海外に滞在中にパスポートを紛失すると、誰でも動揺してしまうものですが冷静に対処すれば問題を解決することができます。パスポートを紛失してしまった場合こそまずは落ち着くことが重要です。紛失した場所や時間をできるだけ正確に思い出します。ホテルやレストラン、公共交通機関など、訪れた場所を確認し、問い合わせることが役立つ場合があります。そして、パスポートを紛失した場合、警察への届け出が必要です。
香港滞在中にパスポートをなくしてしまった場合まず紛失届けを出す必要があります。最寄りの警察署を訪問し、状況を説明してください。氏名、生年月日、パスポート番号(事前に控えておくと便利)、紛失した日時と場所など必要な情報を伝えます。そして、警察署で紛失届(Loss Report)を発行してもらいます。この書類は、日本領事館でのパスポート再発行手続きに必要です。注意点として紛失届は必ず原本を受け取るようにしてください。また、発行には時間がかかる場合があるため早めに行動しましょう。
警察署に届け出を提出したら、日本領事館で手続きをしましょう。警察署で発行された紛失届(Loss Report)を在香港日本国総領事館 (Consulate-General of Japan in Hong Kong)に持参して、紛失したパスポートの失効手続きをします。その後新たにパスポートを申請するか、帰国のための渡航書を発行してもらいます。帰国のための渡航書は日本への帰国に限られ、第三国への入国はできません。日本領事館はCentralにあるExchange Squareの46・47階にあります。受付時間(領事窓口)は、月〜金曜 09:15〜12:00/13:30~16:45になっています。土〜日曜、香港の祝祭日と一部の日本の祝祭日は休館日ですのでご注意ください。パスポートを紛失した旨の届出として、紛失一般旅券等届出書、写真 (縦45×横35mm)、現地警察発行の紛失届、身元確認書類 (旅券コピー等)が必要になります。パスポートを新たに発券する場合、一般旅券発給申請書、6ヵ月以内発行の戸籍謄(抄)本、写真(縦45×横35mm)を2枚、身元確認書類が必要になります。6ヵ月以内発行の戸籍謄(抄)本が手元にない場合は、在外公館に相談しましょう。帰国のための渡航書を発行するためには、渡航書発給申請書、日本国籍を証明する書類(旅券コピー等)、写真(縦45×横35mm)を2枚が必要になります。参考書類として予約済み航空券コピー、警察の紛失証明書などが求められる場合もあります。パスポート発行料金は10年間有効のものが16,000円相当の現地通貨(2025年1月現在)、5年間有効のものが11,000円相当の現地通貨、12歳未満は6,000円相当の現地通貨(5年間有効)になります。帰国のための渡航書の発行料金は、2,500円相当の現地通貨になります。申請・受け取り共、必ず本人が出頭する必要があります。代理人による受け取りや郵送は完全不可です。発行までの期間は時期などによって変わる場合があるので総領事館に直接確認しましょう。
パスポートのコピーは必ず取るようにしましょう。もしもの紛失時に備え、パスポートのコピーを紙とデジタルで保管しておくことを推奨します。また、パスポートを保護する専用ケースを使用することで紛失や破損を防げます。貴重品を体に密着させて持ち歩けるセキュリティポーチを活用することで紛失のリスクを軽減できます。パスポートや旅行関連情報を安全なクラウドストレージに保存することで、万が一の場合でもすぐアクセスでき役立つのでクラウドストレージを活用することもおすすめです。
パスポートを紛失した際の負担を軽減するため、事前に旅行保険に加入することも検討してください。保険が適用される場合、パスポート再発行費用や滞在延長にかかる費用が補償されることがあります。
香港滞在中のパスポート紛失は予期せぬトラブルですが、適切な手順を踏むことでスムーズに解決できます。特に、旅行中は紛失だけでなく盗難にも注意が必要です。複数の対策を組み合わせることで、安心して旅を楽しめるでしょう。旅行や滞在が安全で快適なものになるようお祈りしています。