香港政府が提供するワーキングホリデープログラムは、若者が香港での短期間の滞在を通じて文化交流を図りながら勉強をしたり働くことができる制度です。このプログラムに参加することで香港の生活や文化を体験し、同時に仕事を通じて資金を稼ぐ機会を得ることができます。
香港のワーキングホリデービザは申請をしてから平均で2〜3週間の期間で承認されます。比較的短期間でビザの取得はできますが、渡航日が決まっている場合は余裕を持って手続きを進めていきましょう。そしてワーキングホリデープログラムには、滞在可能な期間、就労可能な期間、および就学可能な期間などの規定があります。これらの期間は参加者が香港での滞在を計画する際に重要な要素となります。
香港ワーキングホリデープログラムへの参加は、18〜30歳までの間で一生に一度だけ認められており、その滞在可能な期間は最大12カ月という規定があります。したがって、ワーキングホリデービザの期間を延長(更新)することや再取得することはできません。また、ワーキングホリデービザから別の滞在可能なビザに変更して香港に滞在することはできますが、ワーキングホリデービザは休暇を過ごすことを目的に発給されているビザであるため、就労に関わるビザへの変更については特に厳しい審査がおこなわれます。就労に関するビザへの切り替えをお考えの方はビザ専門家に相談をして進めていくことをおすすめします。
香港ワーキングホリデーのビザを取得しプログラムへの参加が認められた場合は、ビザの有効期間内であれば香港で仕事を探し、働くことが許可されていますが、就労可能な期間が決まっており、同じ雇用主のもとで働くことが出来るのは最大6ヶ月という規定があります。また、就労が認められているのは、パートタイムやアルバイトとして雇用をされた場合のみなので正社員となって就労することは認められていません。
就学可能な期間について見てみましょう。香港ワーキングホリデープログラムの参加者は、ビザの有効期間内であれば香港の教育機関に在籍することも認められており、語学学校や専門学校に通うことができます。学習または研修の講座の受講上限はないため、好きなだけ講座を受講することができますが、就学可能な期間の規定があり、講座の累計受講期間は6ヶ月を超えてはいけないとなっているので、語学学校や専門学校での学習を考えている場合は、就学可能な期間を考慮して受講の計画をする必要があります。
そして、香港のワーキングホリデービザを申請する上で注意が必要なのが、パスポートの有効期間です。有効期間が足りないか、ぎりぎりの場合は日本国内のパスポートセンターで必ず延長をしてからワーキングホリデービザの申請を行いましょう。香港へ渡航後も様々な事情でビザの再申請が必要になることが稀にありますが、その際お持ちのパスポートの有効期間が迫っていると手続きが煩雑になります。コロナ渦のときのように、手続きの為に簡単に帰国できない状況になる場合もありますので、ワーキングホリデービザで香港に滞在できる期間は最大12ヶ月だからあと1年パスポートの期間が残っているから大丈夫と思わず、余裕を持って延長手続きを事前にしておくことをおすすめします。
以上の規定に基づいて、香港ワーキングホリデープログラムの参加者は自身の滞在計画を立てることができます。香港でのワーキングホリデーの期間は、参加者が香港で有意義な経験を積み、新しい文化や環境に触れる機会を提供します。滞在期間中は、仕事を通じて職場でのスキルや経験を積むだけでなく、観光や交流活動を通じて多くの人々と出会い、国際的な視野を広げることができる貴重な経験になるでしょう。